ジェジンとヨンウォンの結婚記念日から物語は始まる。二人は楽しい時間を過ごすも、常にサガンの視線を感じていた。

場面は変わり、ヨンウォンと彼女のチームはジェジンの沈んだ車を見つけ出す。遺体は見つからず、安堵か不安か複雑な心境。警察は二人に事情聴取を行い、ジェジンの車が港に入ったことを伝える。

ジェジンとセナの足取りを追う中で、二人が一ヶ月分の家賃を前払いして住んでいた部屋を発見。室内には、ジェジンが自らの決断を謝罪する遺書が残されていた。

警察はジェジンの自殺を確信するが、サガンは息子がまだ生きていると主張。ヨンミンもジェジンの自殺の知らせに動揺し、警察署に駆けつける。警察と家族はジェジンのCCTVの映像を確認するが、手がかりは得られない。

サガンは息子を探すため警察署に泊まることを決意。一方、ヨンウォンは裏切られたと感じ、家族という幻想に幻滅し、息子ドヒョンの元へ帰る。家に電話すると、ムン・テオが出たが、何か良からぬことを企んでいる様子だった。

翌日、ヨンウォンはドヒョンを学校に送り届け、ドヒョンに微笑みかける片思いの相手を目にする。ヨンウォンは家族写真の中で、ドヒョンの写真の横に書かれた数字の「6」を思い出す。その後、ジェジンについてもっと知るためにオ医師を訪ねる。オ医師はジェジンについては何も知らないと答えるが、あの夜、彼を別荘まで追いかけたことを明かす。そこで、イ・セナに頭を殴られ、「みんな死ぬ」と囁かれたという。

一方、サガンはジェジンが港から出ていないことから、港の先に行ったのではないかと推測。サガンとガンソンは捜査を開始し、ジェジンとセナを船で運んだという船頭を見つける。サガンは船頭に報酬を払い、二人の足取りを追うことにする。

ヨンウォンも夫について調べ始める。手術記録とCCTV映像を確認するが、全てのデータが削除されていた。ヨンウォンはCCTV映像を復元し、ジェジンが実際には手術を行わず、ヘッドホンを著けて立ったり座ったりしていただけだと知る。そんな中、記念日にプレゼントしたジェジンの腕時計の写真が届き、ヨンウォンは泣き崩れる。

翌朝、銀行からの電話で、誰かが別の支店でお金を引き出したことが判明。同時に、ヨンウォンの複雑な家庭環境と、チェ氏の自殺事件との関係が報道される。

その後、オフィスでヨンウォンは、CCTV映像の中のジェジンが死ぬにはあまりにも陽気に見え、まるで芝居をしているようだったと考える。二人はお金を持ち逃げしたのではないかと疑い始める。その時、ジェジンがレンタカーを港から海に突き落としながら「セナ、本当に幸せになれると思う」と言う動画が届く。ジェジンの死が仕組まれたものだったことが明らかになる。

ヨンウォンが自殺事件に関与しているというニュースが報じられると、記者たちが彼女のオフィスと自宅に押し寄せる。帰宅途中、ヨンウォンはサガンが息子の死に関する噂を否定する動画が拡散されているのを目にする。サガンとガンソンは、フェリーで到著したジェジンとセナの姿をCCTVで確認していたのだった。

サガンはヨンウォンに会い、ヨンウォンはジェジンは自分の人生において死んだも同然であり、もう彼の事件には関わりたくないと宣言する。

一方、ホテルでは、セナがサガンの動画を見て苛立ち、ジェジンはプールで泳いでいた。セナはジェジンに電話をかけ、彼を助け上げる代わりに水中に沈め、溺れさせようとする。

第5話 感想

第5話は、まさにジェットコースターのような展開で、息つく暇もないほどでした。ジェジンの死が自殺として処理されそうになるも、サガンとヨンウォンの母としての強い意誌が、真実へと迫る力強いエンジンとなっています。特にサガンは、警察の判断に惑わされることなく、母としての直感を信じて行動する姿が印象的でした。ヨンウォンもまた、夫の裏切りという衝撃的な事実を受け止めながらも、冷静に状況を分析し、真相究明へと乗り出します。二人の母親の対照的な捜索方法も興味深く、サガンは足で稼ぎ、ヨンウォンは情報分析を駆使するなど、それぞれの個性が際立っていました。

ジェジンの偽装自殺という衝撃の展開は、視聴者を驚かせただけでなく、物語に新たな謎を投げかけました。一体なぜジェジンはこんなにも手の込んだ嘘をついたのか?セナとの関係は?そして、動画の最後の言葉「本当に幸せになれると思う」に込められた真意とは?今後の展開に期待が高まります。

また、ドヒョンの写真の横にある数字「6」や、ムン・テオの不穏な様子など、散りばめられた伏線も気になります。これらの伏線がどのように回収されるのか、今後の展開に注目です。

つづく