ジュノの突然の登場にヘジンは驚きを隠せない。ジュノはピョ先生に敵意をむき出しにし、ヘジンに危害を加えるのではないかと疑う。ヘジンは必死に説明し、ピョ先生は好意で会いに来たのだと伝える。ピョ先生は二人の関係に興味を持つ。師弟関係だと理解しつつも、ジュノのヘジンへの関心は恋人に対するそれのようで、明らかに一線を越えていると感じていた。しかし、ジュノの教育方針については、ヘジンが言うような単なる思いつきではないと理解を示し、特にハヌルのノートを見た後、その実践可能性を認める。

誤解が解けたジュノはピョ先生に謝罪し、ホテルから見送る。その後、ジュノはヘジンを連れ出し、海辺で日の出を見る突然な旅行へ。二人でゆっくりと時間を過ごし、教育方針の違いから生じたぎこちなさを解消する。翌朝、ジュノが目を覚ますと、ヘジンは既に起きていた。日の出を一緒に見られなかったことを悔やむジュノ。浜辺を散歩しながら話を聞き、ヘジンの心は揺らぎ始める。そして、ジュノに教育方針を試してみるように提案する。

スンギュとナム・チョンミは会い、ジュノとヘジンの衝突について話す。スンギュは、ジュノが必ず最後に勝つと確信する。一度決めたことは最後までやり通すジュノの性格を理解しているからだ。一方、束の間の休息を終えたヘジンはジュノに宿題を出す。それは、家に帰って両親に自分の考えを説明し、理解を求めることだった。真剣なヘジンの表情を見て、ジュノは彼女の要求を受け入れる。

ヘジンはウ院長に会いに行く。ウ院長は単刀直入にヘジンを引き抜こうとするが、ヘジンはキム院長の背後で動く気はない。ウ院長は以前の師弟共演の件を持ち出し、ヘジンを揺さぶろうとする。ヘジンは考えさせてほしいと返答するが、ウ院長に誰が一緒に移籍するのか、ジュノが含まれるのかを尋ねる。そして、ジュノとの口論の件に触れ、少人数クラス開設のための休暇を承認してほしいと頼む。ジュノを一緒に連れて行くかどうか検討するためだ。

シウとハヌルは追逐学院にやってくる。シウはジュノに少人数クラスへの参加を打診され、即座に承諾する。一方、ハヌルはヘジンにピョ先生の無料講座への参加を勧められる。ハヌルは少し迷うが、最終的には承諾する。ジュノは悩みながらも両親に謝罪し、両親の用意した道を進まない理由を説明する。そして、母親の助けもあり、両親の理解を得る。

いよいよピョ先生の授業が始まる。ヘジンは早くから教室に来ていたが、予想外にもチェ・ヒョンソの姿もあった。ピョ先生の授業は型破りで、歌を口ずさむことから始まり、生徒たちに作者の心情を体感させる。ユーモアあふれる授業は生徒たちの共感を呼び、大成功を収める。授業を聞いたヘジンは心を揺さぶられ、ジュノの考えを理解し始める。一方、ジュノは2週間分のカリキュラムを作成し、ヘジンに確認してもらう。追逐学院に戻ったヘジンの前で、ジュノは授業を始める。その独特な指導方法はヘジンの考えを完全に変え、ジュノの勝利を告げる。

ヘジンはウ院長を呼び出す。ウ院長はヘジンが自分の誘いを受け入れたと思い込むが、ヘジンはチェ・ヒョンソも同席させていた。ヘジンは自分の意思を伝えるためだけに二人を呼び出したのだ。どちらにも加担するつもりはなく、過去の授業資料も自分の決断には影響しない。もはや、それらの資料は重要ではないのだと。

第12話の感想

第12話は、様々な人間関係が交錯し、それぞれの決断が描かれた、見応えのあるエピソードでした。特に、ジュノとヘジンの関係性の変化が印象的です。当初は、教育方針の違いから対立していた二人ですが、海辺での旅行を通して互いを理解し、歩み寄る姿に胸を打たれました。ジュノの情熱的なアプローチと、ヘジンの冷静な判断が、絶妙なバランスで物語を盛り上げています。

また、ピョ先生の型破りな授業も、大きな見どころでした。歌を口ずさみながら生徒を巻き込む独特のスタイルは、まさに「百聞は一見に如かず」。ヘジンだけでなく、視聴者である私たちにも、新しい教育の可能性を示してくれたように思います。

そして、忘れてはならないのが、ウ院長とチェ・ヒョンソの存在です。二人の画策は、ヘジンの決断をより複雑なものにしています。キム院長との確執、ジュノへの想い、そして自身の教育理念。様々な要素が絡み合い、ヘジンの苦悩が伝わってきました。最終的に、どちらにも属さず、自分の道を進むことを決意したヘジンの強い意誌に、深く感銘を受けました。

つづく