ジュノはキム院長のアドバイスを受け、ヘジンとの共同広告撮影を提案します。これは良い機会だと考えたジュノは、期待に胸を膨らませキム院長に相談し、承諾を得ます。早速ヘジンに話を持ちかけますが、ヘジンは乗り気ではありません。ジュノとの共演で自分にメリットがない限り、納得できないと突っぱねます。
落胆するジュノでしたが、諦めずにヘジンを説得する方法を探し始めます。そしてついに、突破口を見つけるのです。それは、希元高校です。ある晩、残業中のジュノを心配してヘジンが会議室を訪ねると、ジュノはチャンスとばかりに自分が調べた内容を聞いてもらいます。ヘジンはチャンヨン高校では絶大な人気を誇るものの、男子校の希元高校ではなかなか成果が出ていませんでした。過去数年間、7回もの説明会を開いても、生徒獲得には至らなかったのです。ジュノは、この状況を打破し、希元高校の生徒を大峙追逐学院に呼び込むことができると断言します。
ジュノの説明にヘジンは興味を持ちますが、希元高校はこれまで大峙ベスト学院を選ぶ傾向が強いことも知っています。「白髪の魔女」と呼ばれるチェ・ヒョンソ院長は手強い相手です。それでも、ジュノの提案に心を動かされたヘジンは、共に挑戦することを決意します。
一方、チェ・ヒョンソも動き出していました。ヘジンと同じ日に自ら授業を行い、自塾の宣伝をしようと企んでいたのです。明らかにヘジンを意識した行動で、自信満々にヘジンに勝つと息巻いています。
ジュノとの共同授業案に、ヘジンは協力的です。冗談交じりにジュノに足を引っ張らないように釘を刺しつつも、二人の関係は以前のように良好なものに戻っていきます。ジュノは、仕事のためヘジンと同じマンションに引っ越すこと、そして金銭的な理由で車は買えないので、ヘジンの車に便乗させてもらうことが多いだろうと伝えます。ヘジンは明確な返事をしません。
ある塾長会で、チェ・ヒョンソはヘジンに宣戦布告します。焦ったキム院長は、ヘジンとジュノを呼び出し対策を練ります。ヘジンは冷静に状況を分析し、これは希元高校の生徒獲得のチャンスだと捉えます。そして、キム院長がチェ・ヒョンソに電話で弱腰を見せる一方で、ジュノと秘密裏に特訓し、師弟共演という形で対抗することを提案します。新人講師であるジュノの無料授業もアピールポイントになります。
秘密を守るため、ヘジンとジュノは深夜まで練習を重ねます。ヘジンはジュノの授業の欠点を指摘し、ジュノは自分の考えがあっても従わざるを得ません。そんな二人を見て、ナム・チョンミはヘジンがジュノに特別な配慮をしていることに気づき、ある考えを巡らせます。チャンヨン高校での自分の知識を活かし、ヘジンと競争しようと画策するのです。
ある日、ナム・チョンミが資料を探すため塾に戻ってきます。見つかりそうになったヘジンとジュノは、慌てて電気を消し、隠れて塾から脱出します。そしてついに、大峙追逐学院はヘジンとジュノの師弟共演授業をスタートさせます。チェ・ヒョンソはこれを軽視し、ヘジンに電話をかけます。表向きは正々堂々とした競争を呼びかけるものの、実際はヘジンを威圧し牽製するのが目的です。
第3話 感想
第3話は、ジュノの積極的な行動とヘジンの冷静な判断が光るエピソードでした。広告撮影の提案という大胆な一手から、希元高校への戦略、そしてチェ・ヒョンソとの対決姿勢まで、ジュノの成長が感じられます。最初は乗り気ではなかったヘジンも、ジュノの熱意と緻密な計画に心を動かされ、再びタッグを組むことになります。二人の関係性の変化にも注目です。以前のような親密さを取り戻しつつも、どこかビジネスライクな一面も垣間見え、今後の展開が気になります。
チェ・ヒョンソの存在感は圧倒的です。「白髪の魔女」の異名にふさわしい、自信に満ちた言動は、ヘジンにとって大きな脅威となるでしょう。二人の対決は、まさに「女王対女王」の様相を呈しており、今後の戦いが楽しみです。また、ナム・チョンミの動向も気になるところです。ヘジンとジュノへの特別な感情、そして自身の野心から、どのように行動を起こすのか、今後の展開に大きく影響を与えそうです。
師弟共演という奇策、そして無料授業という大胆な戦略は、大峙追逐学院にどのような結果をもたらすのでしょうか。チェ・ヒョンソとの直接対決、そしてナム・チョンミの暗躍など、様々な要素が絡み合い、今後の物語はますます目が離せなくなりそうです。
つづく