授業が終わるとすぐに、ヘジンはジュノの講座開設について尋ねました。開講できる人数が集まったと聞き、彼女は喜び、ジュノと夜に詳しく話す約束をしました。しかし、授業後、ヘジンは何度電話をかけてもジュノに連絡が取れず、不安と疑問を感じます。一体どこへ行ってしまったのかと。
一方、ジュノはかつて二人でよく訪れた場所で一人、ヘジンにどう説明すべきか考え込んでいました。その後、ようやくヘジンに連絡を取り、夜飛行というレストランで会う約束をします。そこは、ヘジンの親友、ソヨンの夫が経営する店でした。レストランで、ヘジンはジュノの成功を心から喜んでいましたが、ジュノは真剣な表情で、昼間の発言を取り消し、自分のために考えを変えるのではなく、ヘジンがやりたいことをやるように言います。驚くヘジンに、ジュノはシウとの会話で気づきを得たこと、そしてキム院長からヘジンが広告の掲載枠を譲ったことを知ったと説明します。
ヘジンは、ジュノが大手企業に引き抜かれ、彼の夢を実現してほしいという思いから譲ったのだと説明します。ジュノは先生の配慮と犠牲に申し訳なく思い、自分の愚かさを嘆き、どうすればいいのか分からなくなります。ヘジンは、どの先生にも特別な生徒がいると言い、ジュノがまさにその生徒だと告げます。ジュノはますます困惑し、ヘジンは困った人だと思いながら、どうすればいいのか途方に暮れます。
家に帰ったジュノは、一晩中眠れずに悩み、ついにヘジンの家まで車で向かいます。しかし、勇気が出ず、ただしばらく車の中で過ごした後、何も言わずに去ってしまいます。翌日、ヘジンはジュノの指導を続け、塾業界のノウハウを教え、感謝や謝罪といった感情にとらわれず目標に集中するよう励まします。ジュノは昨夜、ヘジンの家の前まで行ったものの、気持ちを伝えられずに帰ってきたことを打ち明けます。
ジュノの気持ちに気づいたヘジンは、教室を出ていきます。ジュノは引き止めようと追いかけ、噂を気にしていることを伝えます。二人の共同授業は困難を極め、キム院長は自分の過ちに気づき、ヘジンに謝罪と復職を願って夕食に誘います。しかし、ヘジンはその軽い謝罪に納得せず、不信感を露わにして席を立ちます。
夜、同僚たちに誘われ、ヘジンは祝賀会を開くことに。一方、キム院長は一人で酒を飲み、同じく落ち込んでいるピョ先生と出会います。ウ院長も呼び出され、キム院長はヘジンへの対応を根本的に変え、彼女の重要性を取り戻す策を練ります。そして、キム院長はヘジンに電話をかけ、公園で土下座して謝罪します。ヘジンの身を案じたジュノも駆けつけ、キム院長を止めようとした際に、二人は池に落ちてしまいます。ヘジンとジュノはキム院長を家まで送り届け、その後、ジュノの濡れた服を乾かすため、塾に向かいます。
そこで、ジュノは意を決してヘジンに告白します。これまでの無礼を詫び、キム院長の行動が自分の気持ちを伝える勇気をくれたと言います。そして、初恋の相手はヘジンだと明かし、彼女にキスをします。驚くヘジンでしたが、すぐにそのキスを受け入れます。
第6話の感想
第6話は、ジュノの複雑な感情と、ヘジンへの秘めた想いがついに表面化した、大きな転換点となるエピソードでした。ジュノは、ヘジンの献身的なサポートに感謝しつつも、自分のせいで彼女が苦労する姿に葛藤し、素直になれないもどかしさが伝わってきました。シウとの会話や、キム院長からの情報によって、ヘジンの自分への想いの大きさを改めて認識し、心が揺れ動く様子が丁寧に描かれていました。
特に印象的だったのは、ジュノがヘジンの家の前まで行きながらも、何も言えずに引き返してしまうシーンです。彼の優しさと同時に、臆病さも垣間見え、胸が締め付けられました。また、キム院長への苛立ちを爆発させるヘジンの姿も印象的でした。普段は冷静沈著な彼女が、感情をあらわにすることで、ジュノへの想いの深さがより際立っていました。
クライマックスの告白シーンは、これまでの二人の関係性が凝縮された、感動的な場面でした。キム院長の土下座という、予想外の出来事がきっかけで、ジュノはついに自分の気持ちを伝える勇気を得ます。「初恋の相手はヘジンだ」という告白は、視聴者にとっても驚きでしたが、同時に二人の未来への希望を感じさせるものでした。二人のキスシーンは美しく、今後の展開への期待を大きく膨らませる、最高のエンディングでした。
つづく