最終回 第8話 避けられない戦いが始まる。
18年前、高句麗の国王、コ・ナンムは、仮逆を企む弟の鼻を切り、見せしめにした。そして時は流れ、太子が復讐のため、バルギと手を組み王位を取り戻そうと帰還する。
宮廷では、モチが報酬を拒否し、王后への忠誠を誓う。王后は彼を特別に赦免し、王党に復帰させる。王党は戦争に勝つための計画を進める。
ウルパソは、戦況が不利なため勝利を危惧するが、王后はどんな犠牲を払っても勝利すると決意する。国民を守るためなら、都を捨てる覚悟もしている。
王后は五つの部族を味方につけるため、それぞれの部族に、祖先が初代王であるチュモンに忠誠を誓った際に送った剣を送る。そして、祖先の誓いを守り、裏切らないように説得する。
また、王后は左氏一族に、娘がバルギによって殺されたことを伝える。これにより、彼らの信頼を得て支持を取り付ける。さらに、ソルジュ率いる東部の一族からも支持を得る。
ソルジュは、王后がコ・ヨヌと結婚すると信じているため、王后側につく。証拠から、彼女が斯非と協力していた可能性が高い。斯非の死を知ったソルジュは、部下に命じて遺体を埋葬させ、斯非の父親も殺害させる。
一方、バルギは騎馬兵団の支持を得ることに成功する。さらに、解氏一族と太子からも支持を得る。しかし、ほとんどの民は王后の保護を求めて都に逃げる。ヨンビは、戦いが始まるまで様子を見ることにする。また、一部族はどちらの味方にもつかず、生き残る道を選ぶ。
王后は民衆からも支持を得ており、彼らは喜んで戦争の準備をする。剣術や弓術に長けた男女は、都を守るためにそれぞれの能力を発揮する。
コ・ゲスは、愛する弟である南武との約束を守り、国を守ることを決意する。そのため、王后のレビラト婚には仮対だが、王后側につく。
彼は王位を狙うつもりはないが、王后がコ・ヨヌと結婚することで、弟の記憶を汚していると感じている。王后が国王の遺言だったと説明したことで、不承不承ながら同意する。彼の支持は、王后が戦争に勝つための大きな力となる。
ノウムは要塞に戻り、コ・ゲス의妻と家族を捕らえる。そして、彼らをバルギへの贈り物として差し出す。バルギは王后の捕獲に失敗したことを知り激怒し、白虎の一人を殺す。ノウムは、その場でバルギを殺したい気持ちを抑える。最終的に、彼らはバルギに加担し、王后との戦いに参加する。
ウルパソは、ソンウがバルギ側につく計画を立てているという情報を入手する。彼は裏切り者を逮捕し、真実を明らかにするまで尋問すると約束する。実は、国王と王后は国王の死の以前からソンウを疑っていた。彼らはミルウを雇い、ソンウを監視させ、自分たちが同じチームにいると信じ込ませていた。
国王と王后は、ウルパソの裏切りにも気づいていた。王后はミルウに彼を監視させ、彼の地下の復讐部屋についても知っていた。当初、王后はウルパソが国王を殺したと思っていたが、そうではなかったことに安堵する。彼女はウルパソに、自分の味方になり、共に新しい高句麗を築こうと呼びかける。
ウルパソは快く承諾し、王后と共に戦に向かう。彼は、たとえ自分が戦争に仮対しても、王后は戦うだろうと悟る。戦士になることは彼女の長年の夢であり、それが今実現しようとしている。振り返れば、国王はかつて彼女の夢を葉えると約束していた。悲しいことに、彼女がそれを実現するには、彼の死が必要だった。
バルギと太子は、華氏一族と手を組んで宮殿に向かうが、彼らを信用していない。太子は以前に華氏一族に裏切られたことがあり、戦後に復讐を企んでいる。2人の王子は敵からの援軍も得ている。
王后はついに父親と話し、彼が長年自分を閉じ込めていた箱から抜け出す。彼女は、自分は女性だが、戦って国民を守ると伝える。男性優位のゲームの中で、駒として扱われることにうんざりしている。だからこそ、彼女は自分の夢を邪魔しないコ・ヨヌを選んだのだ。
物語は、王后が兵士たちと共に戦に向かう場面で終わる。彼女は鍛冶屋に修理させた青銅の剣を手にしている。第1話の戦争の回想から、彼女が戦争に勝利したと推測できる。
『于氏王后』最終回 感想
ついに最終回を迎えた『于氏王后』。第8話は、まさに激戦の一言に尽きる。王后于氏の覚悟、そして彼女を支える人々の熱い思いが画面から溢れ出し、息を呑む展開の連続だった。
特に印象的だったのは、于氏が父親との関係を乗り越え、自らの意誌で未来を切り開く決意を表明するシーン。これまでの彼女の苦悩や葛藤が報われた瞬間であり、視聴者としても胸が熱くなった。また、彼女が選んだコ・ヨヌとの関係も、従来の時代劇にはない新しい価値観を示唆しており、興味深かった。
戦闘シーンの迫力も素晴らしく、手に汗握る展開だった。于氏が青銅の剣を手に戦場に立つ姿は、まさに圧巻。彼女のリーダーシップと勇気が、多くの人々を鼓舞し、勝利へと導いたのだろう。