ペク・スンジェはホン・インピョに緊急連絡し、ユン・ヒジュの次の標的になりそうなチョン・ソヨンを先に探すよう指示します。ユン・ヒジュは追われるチョン・ソヨンを見つけ、既に金を返し代表と取引したと告げます。カン・テウとペク・スンジェは協力して追手を阻み、ユン・ヒジュは車でチョン・ソヨンを逃がします。しかし、ユン・ヒジュの海外逃亡の提案をチョン・ソヨンは拒否し、韓国に残って金を捜すと主張します。
金を探すため、チョン・ソヨンは大栄技術に侵入しますが、カン・テウに発見され連れ戻されます。警察の逮捕は免れたものの、カン・テウはチョン・ソヨンの言葉を信じきれず、ペク・スンジェが弟の死に関係しているのではという疑念を抱き続けます。
ペク・スンジェはカン・テウに妹を国外へ逃がすよう頼み、金の真相を明かします。3年前、黒幕のレオンがキム・ドハクに金を隠させたこと、最近レオンが1億ウォンが使えないことに気づき、使用すれば身元がバレるため、運転手を使いカン・テヒョンに金を燃やさせたこと、そして同時にカン・テヒョンを消そうとしたことを告白します。カン・テウはレオンに対抗するため、金を見つけ出す決意を固めます。
カン・テウは弟の事故当日のドライブレコーダーを調べ、行き先を探ります。一方、帰宅したチョン・ソヨンはホン・インピョと会い、金を一緒に探すことを提案し、山分けしたら後は他人と約束します。ホン・インピョは再びカン・テウの家に侵入し、カン・テヒョンのUSBメモリを盗み、監視カメラを設置します。
キム・ドハクの指示で会社に戻ったソ・ミンギュは、ファイルと金を探しているところをホン・インピョとチョン・ソヨンに見つかります。ホン・インピョはUSBから得た情報で盗聴器を仕掛けたUSBをソ・ミンギュに渡します。しかし、ソ・ミンギュがイ・ジェフンと会話した後、ユン・ヒジュの手下に盗聴器は発見され、取り除かれます。その後、ユン・ヒジュはソ・ミンギュを新しい代表に推薦します。
カン・テウはチョン・ソヨンとイ・ジェフンがユ・ミラの死に関係していることを知り、イ・ジェフンを問い詰めます。イ・ジェフンは罪を認め、チョン・ソヨンと共犯だと自白しますが、自首は拒否します。全てを知っていたユン・ヒジュはイ・ジェフンに自首しないよう説得し、二人の関係は修復に向かいます。
最後に、レオンはペク・スンジェにカン・テウを殺すよう命令します。夫からユン・ヒジュが全てを知っていたと聞いたチョン・ソヨンは、ユン・ヒジュと交渉するため会いに行きます。
第10話の感想
第10話は、まるでジェットコースターに乗っているかのような急展開の連続で、息つく暇もないほどスリリングなエピソードでした。それぞれのキャラクターの思惑が複雑に絡み合い、緊張感が最高潮に達しています。
特に印象的だったのは、ペク・スンジェの告白シーンです。これまで謎に包まれていた金の真相、そして弟の死の真相が明らかになり、物語の核心に迫る重要な場面でした。ペク・スンジェの苦悩と葛藤がひしひしと伝わってきて、彼の今後の行動がますます気になります。
また、チョン・ソヨンのしたたかさと強さも際立っていました。危険な状況の中でも決して諦めず、自分の目的を達成するために行動する姿は、まさに「99億の女」のタイトルにふさわしい迫力です。彼女とユン・ヒジュの対決も見どころの一つで、二人の駆け引きの行方から目が離せません。
つづく