緊迫した状況の中、ソ・ミンギュはカン・テウを殺そうとしますが、逆にカン・テウに製圧されてしまいます。カン・テウはソ・ミンギュの命を奪う機会がありながらも、彼を許し、解放します。しかし、ソ・ミンギュはレオンの報復から逃れられないことを悟り、カン・テウにレオンの正体を追及するように促し、同時に命の危険があることも警告します。そして、最後の助けとして、レオンの手下が到著する前に、重要な情報が含まれたメールをカン・テウに送ります。その後、ソ・ミンギュは殺害されます。

一方、イ・ジェフンはレオンの正体に気づき、カン・テウに知らせようとしますが、レオンに捕まりそうになります。トイレに行くふりをしてユン・ヒジュに連絡を取ろうとしますが、繋がりません。チョン・ソヨンと共に逃げる予定でしたが、レオンに阻まれ、チョン・ソヨンに一時間後に電話するように伝えます。異変を感じたチョン・ソヨンは戻ってきますが、その時、レオンはイ・ジェフンに協力を持ちかけます。しかし、イ・ジェフンは拒否し、自首しようとしますが、レオンの手下に捕まり、連れ去られます。チョン・ソヨンは全てを目撃し、彼らが去った後、重傷を負ったイ・ジェフンを見つけます。イ・ジェフンはチョン・ソヨンの電話で妻に別れを告げ、息を引き取ります。

夫の死を知ったユン・ヒジュは深い悲しみに暮れます。レオン・キムと名乗るレオンがお悔やみに訪れた際、ユン・ヒジュは平静を装いますが、内心ではレオンの正体を疑い始めます。ユン・ヒジュはチョン・ソヨンが自首するのを止め、チョン・ソヨンはレオンのそばに残り、復讐の機会を伺います。カン・テウはソ・ミンギュから送られたメールを受け取りますが、そこには複数の銀行口座の情報はあるものの、パスワードがありません。ユン・ヒジュはVIP投資クラブへの加入を装い、チョン・ソヨンはわざと不信感を示し、彼女の加入を阻止しようとします。

チャン・グムジャはチョン・ソヨンの身を案じ、全てから離れるように勧めますが、チョン・ソヨンはカン・テウとユン・ヒジュの安全を心配し、それを拒否します。パスワードはレオンの身にある、もしかしたら指輪の中のメモリーカードかもしれないと推測したチョン・ソヨンは、レオンの隙を見て指輪を盗みますが、すぐにレオンに気づかれてしまいます。実は、レオンはチョン・ソヨンが99億ウォンを盗んだことを知っており、ずっと彼女を監視していました。カン・テウがチョン・ソヨンを助けに来たところを、待ち伏せしていたホン・インピョが目撃し、今後の展開への伏線を張ります。

第15話の感想

第15話は、息もつかせぬ展開で、登場人物たちの運命が大きく揺れ動いた、非常にショッキングな回でした。ソ・ミンギュの死は、彼が抱えていた罪の重さ、そしてレオンの冷酷さを改めて印象付けました。カン・テウの苦悩、そしてソ・ミンギュからの最後のメッセージが今後の鍵となることは間違いありません。

特に印象的だったのは、イ・ジェフンの最期です。真実を暴こうとする正義感と、家族への愛に溢れた彼の死は、あまりにも悲劇的でした。チョン・ソヨンが彼の最期を看取ったことで、彼女の復讐心はさらに燃え上がるでしょう。そして、ユン・ヒジュの静かな怒り。夫を失った悲しみと、レオンへの疑念が入り混じった彼女の表情は、今後の彼女の行動を予感させます。

レオンの周到さ、冷酷さも際立っていました。イ・ジェフンを懐柔しようとする場面、そしてチョン・ソヨンを監視していたという事実は、彼の底知れぬ恐ろしさを改めて見せつけました。チョン・ソヨンの機転と勇気も光りましたが、レオンの掌の上で踊らされているような、危うさも感じさせます。

つづく