組長のカン・テヒョンは部下と共に大金を輸送中、社長の脅威を避けようと山道へ進みます。しかし、部下はカン・テヒョンを殺害し金を独り占めしようと企みます。ところが、運転ミスで車は事故を起こし、部下は即死、カン・テヒョンも重傷を負います。
偶然通りかかったチョン・ソヨンは、瀕死のカン・テヒョンを見捨てます。その後、イ・ジェフンと共謀し、事故現場から金を運び出し、廃屋の枯れ井戸に隠します。二人は共犯関係となります。
翌日、ユン・ヒジュはチョン・ソヨンに謝罪し、イ・ジェフンはホン・インピョの商品を購入すると約束します。二家族は山を降りる準備をします。事故現場を通過する際、警察の捜査と二つの遺体を見て、イ・ジェフンは驚愕します。
一方、カン・テウは謎の集団に拷問され、弟の100億ウォンの行方を追及されます。そこで初めて、弟の横領と事故死を知ります。カン・テウは無関係と分かり解放されます。悲しみに暮れるカン・テウは弟の葬儀を行い、元同僚に頼み弟の勤務先を調べると、違法賭博場だと判明します。怒りに燃えるカン・テウは真相究明に乗り出します。
チョン・ソヨンはイ・ジェフンに普段通りに生活するよう指示し、一週間後に金を回収する約束をします。また、病気の巫女に清掃員の仕事を辞めたいと告げると、巫女はチョン・ソヨンの波乱万丈な運命を暗示します。
イ・ジェフンは、ユン・ヒジュが浮気を疑い義父を送り込んだことで、義父から会計検査を受け、計画が狂います。イ・ジェフンは数日中に5億ウォンの不足金を用意すると約束します。
カン・テウは警察官を装い、警察署で資料を調べ、事故現場を検証します。同時に、チョン・ソヨンは一人で廃屋に行き金を回収しようとしますが、帰路で車がパンクします。途方に暮れるチョン・ソヨンを、カン・テウが助けます。しかし、カン・テウは車に大金が積まれていることに気づきません。
最後に、別荘の管理人と話したカン・テウは、チョン・ソヨンが登録者ではないことを知り、彼女の正体を疑い始めます。
第2話 感想
第2話は、息もつかせぬ展開で、まさにジェットコースターのようなストーリーでした。冒頭から衝撃的な事故シーンで幕を開け、その後も次々と予想外の出来事が起こり、目が離せませんでした。
特に印象的だったのは、チョン・ソヨンの冷酷な判断です。瀕死のカン・テヒョンを目の前にしても、自分の保身を選び、見殺しにする彼女の姿は、人間の弱さ、そして恐ろしさを改めて感じさせました。しかし、同時に、彼女が置かれている状況や背景を考えると、彼女の行動にもある種の理解を示せる部分があるのも事実です。99億ウォンという大金が、人間をここまで変えてしまうのか、と考えさせられる場面でした。
また、イ・ジェフンの追い詰められていく様子も見ていて辛かったです。義父の登場により、彼の計画は大きく狂い始め、窮地に立たされます。愛する妻のために始めたことなのに、それが逆に彼自身を苦しめる結果となってしまい、皮肉な運命を感じました。
つづく