カン・テウは、過去に5人の命を奪い、3000億ウォンもの大金を騙し取った詐欺集団の事件が忘れられずにいた。当時、パク・ジュンベに止められたにも関わらず、テヒョンと共に現場へ向かった結果、テヒョンは命を落とし、カン・テウ自身もパク・ジュンベの裏切りによって警察官の職を失ったのだった。

一方、ホン・インピョは妻のチョン・ソヨンの怪しい行動に気づき始める。スピード違仮の罰金がきっかけとなり、疑惑は深まるばかり。追跡から逃れるチョン・ソヨンは、病気のチャンおばあさんの家に身を隠す。大金を持っていると思い込んだイ・ジェフンは妻への態度を冷たくするが、金が消えたと分かると慌てふためき、警察に通報もできず、一人で手がかりを探し始める。

ホン・インピョはユン・ヒジュに妻の行方を尋ね、チョン・ソヨンが別荘に行っていたことを知り驚く。イ・ジェフンは妻に取り入り、金探しへの協力を求める。その頃、チョン・ソヨンはチャンおばあさんに借金の返済を申し出、代わりにマネーロンダリングの方法を学ぶ。チャンおばあさんは「フッコム」という人物と連絡を取り、マネーロンダリングを実行しようとする。

チョン・ソヨンが車のローンを完済し、車内に多額の現金を残していることにカン・テウは気づく。イ・ジェフンがチョン・ソヨンに電話をかけると、電話に出たのはホン・インピョだった。このことで、イ・ジェフンと妻の関係、そして金銭トラブルの存在を確信する。ホン・インピョは録音した音声を使い、イ・ジェフンに金探しへの協力を強要する。カン・テウは弟の鍵の出所を調べ続け、尾行してきた車に印をつける。

チョン・ソヨンはフッコムと手数料の割合で交渉するが、折り合いがつかず、危うく捕まりそうになる。そこに偶然居合わせたカン・テウに助けられる。その後、カン・テウはチョン・ソヨンにマネーロンダリングの新しいパートナーとしてオ・デヨンを紹介する。カン・テウは金庫の中からソ・ミンギュの写真とUSBメモリを発見するが、直後にソ・ミンギュたちに捕まり、鍵の出所を問い詰められる。

カン・テウが捕まったと知ったオ・デヨンとチョン・ソヨンはすぐに救出に向かう。同時に、イ・ジェフンの助けを借りたホン・インピョもオ・デヨンを見つけ出し、スタンガンで攻撃する。その光景を目撃したチョン・ソヨンは恐怖に慄く。そしてついに、カン・テウは弟のカン・テヒョンの死の真相にたどり著き、ソ・ミンギュが関わっていたことを知る。

第5話の感想

第5話は、これまで散りばめられていた伏線が一気に回収され始める、非常にスリリングな展開でした。特に、カン・テウの過去と弟の死の真相がソ・ミンギュと繋がっていることが明らかになり、物語は新たな局面へと突入しました。これまで復讐に燃えていたカン・テウですが、弟の死の真相を知ったことで、彼の復讐心はさらに激化していくのではないでしょうか。

チョン・ソヨンは、大金を手に入れたことで当初は自由を手に入れたかのように見えましたが、実際は更なる危険に巻き込まれていく様子が描かれていました。マネーロンダリングの難しさ、そして裏社会の恐ろしさを身をもって体験し、追い詰められていく彼女の姿は、見ていて辛いものがありました。それでも、カン・テウに助けられるシーンは、二人の間に特別な絆が生まれていることを感じさせました。

ホン・インピョは、妻の不貞行為と金銭トラブルを知り、怒りを爆発させます。これまでどこか頼りなく滑稽な印象だった彼ですが、今回は復讐心に燃える恐ろしい一面を見せました。イ・ジェフンを利用してオ・デヨンを襲撃するシーンは、彼の狂気を象徴しているかのようでした。

つづく