チャンおばあさんの助言で、チョン・ソヨンはユン・ヒジュに助けを求めることにした。マネーロンダリングに精通しているユン・ヒジュなら、不正に得たお金の一部を合法化し、ユ・ミラの息子の教育資金のための信託口座を作ってくれると考えたのだ。ユン・ヒジュはチョン・ソヨンに会うなり、彼女がユ・ミラの死に関係していることに感づいた。

一方、ホン・インピョはカン・テウを尾行していた。ソ・ミンギュがカン・テウと接触し、カン・テヒョンの事故当日、車のGPS信号が消えた場所の情報と引き換えに何かを交渉しているのを目撃する。彼らの会話から、100億ウォンのうち1億ウォンが紛失していることを知る。

その後、チョン・ソヨンはイ・ジェフンと会い、金を3等分し、その一部をユ・ミラの息子に渡すことを提案する。イ・ジェフンは不満を抱くも、状況を鑑みて受け入れるしかなかった。また、カン・テウは弟が隠していたUSBメモリを入手し、解読を依頼する。ユン・ヒジュは夫の行動に疑念を深めていく。

捜査を進める中、カン・テウとチョン・ソヨンはGPS信号が消えた場所へ向かう。そこでGPSのついた空の発泡スチロール箱を発見し、紛失した1億ウォンを拾った人物を見つけ出す。その人物は、カン・テヒョンと運転手が揉み合っていた様子や、現金の入った箱を捨てた経緯を語る。尾行していたホン・インピョはその隙に、1億ウォンを奪ってしまう。

カン・テウは、オ・デヨンのバーが荒らされているのを発見し、フッコムを問い詰めるが、フッコムも襲われていた。これはキム・ドハクとソ・ミンギュの仕業で、キム・ドハクはカン・テウに4日間の猶予を与え、真相を突き止めるよう迫る。ソ・ミンギュから、3年前に自分が追っていた謎の人物が、あの運転手を送り込んだことを知る。カン・テウは、弟が自分のために真相を探ろうとして命を落としたのだと悟る。

チョン・ソヨンはイ・ジェフンの取り分をコインロッカーに入れ、暗証番号を教える。しかし、ユン・ヒジュに呼び止められたイ・ジェフンがロッカーに著いた時には、既に金は消えていた。チョン・ソヨンがユン・ヒジュに会いに行くのを心配したカン・テウは、彼女に同行する。ホン・インピョはカン・テウを別の方向へ誘導し、車のトランクから金を盗もうとするが失敗に終わる。

イ・ジェフンはチョン・ソヨンを問い詰めるが、チョン・ソヨンはユン・ヒジュの名前を出して脅し、イ・ジェフンを諦めさせる。そして、チョン・ソヨンは33億ウォンの現金をユン・ヒジュに渡し、カン・テウが彼女を家まで送る。ホン・インピョはそれを尾行する。最後に、カン・テヒョンが残したUSBメモリが解読され、中にはチョン・ソヨンとある男性のツーショット写真が入っていた。更なる秘密が隠されていることを暗示し、物語は複雑に絡み合い、今後の展開への期待が高まる。

第7話の感想

第7話は、まさに息もつかせぬ展開でした。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、誰が味方で誰が敵なのか、ますます分からなくなってきました。

まず、チョン・ソヨンの行動が大胆になっています。巨額の現金を前に、冷静さを保ちつつも、周りを翻弄していく姿は、ある種の凄みを感じさせます。特に、イ・ジェフンをユン・ヒジュの名前を使って脅すシーンは、彼女のしたたかさを象徴していると言えるでしょう。しかし、その一方で、ユ・ミラの息子への思いやりも垣間見え、彼女の複雑な内面がより深く描かれていました。

カン・テウは、弟の死の真相に近づきつつも、新たな謎に直面しています。USBメモリの中の写真は何を意味するのか、非常に気になります。また、ホン・インピョの暗躍も不気味です。彼は一体何を企んでいるのでしょうか。1億ウォンを奪うシーンは、彼の執念深さを感じさせ、今後の展開に不安を掻き立てます。

そして、ユン・ヒジュの存在感が増しています。彼女はチョン・ソヨンとどのような関係を築いていくのか、そして、彼女の真の目的は何なのか、今後の鍵を握る人物と言えるでしょう。

つづく