第44話では、ジンボムがテミンにデレウォン峠で起きた出来事の真相を語り始めます。ジンボムは自首するつもりで、記憶にある全てをテミンに打ち明けます。
ジンボムは、父親が自分よりもジュンボムを可愛がっていたこと、そしてテミンの母親が癌を患い、テミンと再会して実の母親だと名乗りたがっていたことを明かします。しかし、テミンを失うことを恐れたジンボムは、ジュンボム夫婦をデレウォン峠まで追いかけ、結果的に事故を引き起こしてしまったのでした。
ジンボムがテミンに告白している間、テヒがその会話を偶然聞いてしまいます。彼女は、家族が想像以上に問題を抱えていることに衝撃を受けます。
さらにテヒは、翌日母親にジンソが実の父親なのかを問い詰めます。しかし、母親はテヒに水を浴びせ、部屋から出て行ってしまいます。その後、ソクヒャンは再びジンソの前で被害者ぶります。
一方、テミンは祖母のミョンヒを訪ね、叔父が父親を殺したとは思えないと心情を吐露します。ミョンヒはテミンにデレウォン峠での事故映像を見せ、証拠になると告げます。さらに、テサングループの会長になるためには、そんなに純粋ではいけない、その態度では人に利用されるだけだと忠告します。
その日の朝、ヒジュがソンスンのカフェを訪れます。ヒジュは、テホがテサングループの御曹司であることを明かし、1ヶ月間解雇されているヒョソンの復職をテホに頼んでほしいとソンスンに懇願します。ソンスンは、娘と交際し結婚を考えているテホがテサングループの一員だと知り、非常に驚きます。
テサンで、テミンはミョンヒから渡されたビデオを見ます。映像には、叔父が父親を殺害したことがはっきりと映っていました。テミンはその映像をテホにも見せ、テホは叔父に激怒します。しかしテミンは、まだ真実を確認する必要があり、両親の死に関わった者たちを許さないと告げます。
その日の午後、ソンスンはヒョソンを呼び出し、テホについて問い詰めます。ヒョソンはテホを褒めますが、ソンスンは彼がテサンの御曹司であることに不満を抱きます。その後、ソンスンはヒョシムを呼び出し、テホとの結婚に仮対の意を表明します。
一方、ソクヒャンは靴屋でジンボムを訪ねます。彼女は、ストレスを減らすために自首するようジンボムに促します。ジンボムは、デレウォン峠での事件の前に何が起こったのかを明かし、ソクヒャンが自分を挑発し、兄を殺したいと思わせたと回想します。ソクヒャンは再び被害者ぶって、ジンボムが出かけるのを止めようとしたと言います。しかし、映像には、ジンボムが兄夫婦を殺すために追いかけた時、ソクヒャンが喜んでいた様子がはっきりと映っていました。
一方、テヒはDNA鑑定の結果を受け取ります。そしてジンソを呼び出し、自分が彼の娘ではないことを示す報告書を見せます。テヒはジンソに、現実を受け入れ、母親が彼を利用していたことに気づくべきだと告げます。これを受け、ジンソは激怒してソクヒャンに詰め寄ります。ソクヒャンは、ジンソが真実を知ったことに衝撃を受けます。
第44話の感想
第44話は、ついに多くの真実が明らかになり、怒涛の展開でした。ジンボムがテミンに語ったデレウォン峠での事故の真相は、あまりにも衝撃的で、テミンだけでなく、聞いているこちらも言葉を失いました。特に、テミンの母親が癌だったこと、そしてジンボムがテミンを失いたくないがために事故を引き起こしたという事実は、悲劇としか言いようがありません。
テヒが偶然にもその告白を聞いてしまい、家族の闇を知ってしまうシーンも印象的でした。テヒが母親に真実を問い詰めるも、逆に水をかけられるシーンは、見ていて辛かったです。ソクヒャンの被害者ぶる姿には、本当に腹が立ちます。
一方、テミンが祖母ミョンヒから事故の映像を受け取り、叔父の犯行を確信するシーンは、今後の復讐劇を予感させ、ハラハラしました。テホと共に真実を追求し、悪を正そうとするテミンの姿はかっこいいですが、ミョンヒの「純粋ではいけない」という忠告も気になります。
また、ヒジュがソンスンにヒョソンの復職を頼むシーンでは、ソンスンがテホの正体を知り、驚愕する様子が面白かったです。ソンスンがヒョシムとテホの結婚に仮対する理由も理解できますが、ヒョシムの幸せを願うなら、応援してあげてほしいとも思います。
最後に、テヒがDNA鑑定の結果を見て、ジンソが実の父親ではないことを知るシーンは衝撃でした。ジンソがソクヒャンに真実を突きつける場面で終わったので、次回の展開が非常に気になります。全体的に、真実が次々と明らかになり、登場人物たちの感情が激しく揺れ動く、見ごたえのある回でした。
つづく