仮面の王 イ・ソン

ストーリー

18世紀の朝鮮を舞台に、秘密結社と若き世子の愛と戦いを描く壮大な歴史ドラマ

物語は、1700年代の朝鮮王朝時代。水資源が私有化され、強大な権力を持つ秘密結社「辺首会(ピョンスかい)」が国を支配していました。

主人公は、若き世子(王位継承者)イ・ソン。彼は、辺首会の陰謀により、幼い頃から仮面をつけられて育ちました。父である王は、息子を守るため、辺首会に水資源の独占権を与えてしまったのです。

16年後、成長したイ・ソンは、自分がなぜ仮面をつけなければならないのか、その理由を探るため、王宮を抜け出し、身分を隠して「チョンス」と名乗り、市井の人々と触れ合います。そこで、聡明な女性カウンと、自分と同じ「イ・ソン」という名を持つ青年と出会います。

しかし、世子の軽率な行動がきっかけで、カウンの父は無実の罪で命を落としてしまいます。復讐を誓うカウンでしたが、次第に世子の正義の心に触れ、共に辺首会と戦うことを決意します。

一方、辺首会は、イ・ソン(もう一人のイ・ソン)を偽の世子として擁立し、権力を掌握しようとします。真の世子と偽の世子、二人の「イ・ソン」の運命が交錯し、壮絶な権力闘争が繰り広げられます。

父王の死、友の裏切り、愛する人との誤解…数々の試練を乗り越え、イ・ソンは、辺首会の陰謀を打ち砕き、水資源を民の手に取り戻すことができるのでしょうか？そして、仮面を外し、真の王として歩むことができるのでしょうか？

見どころ

• 水資源を巡る権力闘争:辺首会は、水を独占することで国を支配します。世子は、民衆の生活を守るため、この強大な敵に立ち向かいます。
• 身分違いの愛と友情:世子とカウン、そしてもう一人のイ・ソン。身分や立場の違いを超えた、愛と友情の物語が感動を呼びます。
• 仮面に隠された真実:世子が仮面をつける理由、辺首会の秘密、そして、もう一人のイ・ソンの正体。物語が進むにつれて、様々な真実が明らかになります。
• 主人公の成長:世子は、世間知らずの王子から、民の苦しみを知り、改革を志す真の指導者へと成長していきます。
• 悲劇的な愛:辺首会の首領の孫娘であるファグンは、敵である世子を愛してしまいます。彼女の秘めた想いが、物語に切なさを添えます。

ドラマのテーマ

このドラマは、水資源の独占という架空の出来事を通して、格差社会や権力者の横暴といった現代社会にも通じる問題を提起しています。また、「仮面」は、権力と人間性の間で葛藤する君主の象徴としても描かれています。

前半は、世子の冒険や身分を隠しての交流がスピーディーに展開し、後半は、登場人物たちの心の葛藤や人間関係がより深く描かれます。最終回では、世子が仮面を外し、カウンが復讐心を乗り越え、二人が共に未来へ歩み出す姿が感動的に描かれます。

イ・ソン
ユ・スンホ

カウン
キム・ソヒョン

イソン
キム・ミョンス

ファグン
ユン・ソヒ