キャスト/登場人物一覧

イ・ソン 役
ユ・スンホ
世子(セジャ)李愃(イ・ソン)
本來ならば至高の王権を享受するはずだったが、愛する女性と共に王権を抱き、死を覚悟して突き進む、愛によって英雄となった男。世子として重い責任感を持ち、理解しがたい政治、広々としているが空虛な東宮(世継ぎの宮殿)は、世子にとって決して溫かい場所ではなかった。しかし、最も辛いのは「仮面」をかぶって生きることだった。世子は王になぜ仮面をかぶって生きなければならないのか問い続ける。

カウン 役
キム・ソヒョン
父を斬首した世子に復讐を誓いながらも、世子を王座に返り咲かせることになる女性。復讐心に呑まれることなく、憎しみではなく愛を、利己心ではなく民を愛する心を選び続けた。萬民に愛される中殿となる女性。武人の血を引いているためか、普通の女性とは異なる広い心の持ち主。早逝した母に代わり、貧しい武官たちの生活を支え、好奇心は責任感へと、強く自立した性格は生きる力へと変わっていった。

イソン 役
キム・ミョンス
生まれながらにして最下層の身分である賤民として生まれたイソンは、その境遇にありながら、並外れた知性と火の気運を授かった男。愛する女性のため、真の王になることを渇望する。しかし、賤民が聡明であることは、この社會では無価値であり、むしろ危険ですらあった。貧困と差別にまみれ、學ぶ機會もなく、未來への希望も持てない人生。そんな彼にとって、愛だけが唯一の光であり、全てだった。

ファグン 役
ユン・ソヒ
テモクの孫娘。辺首会の首長の孫でありながら、世子に戀をし、家門を裡切る女性。葉わぬ戀と知りながら全てを捧げ、拒絶されてもなお、愛のため、世子のため、辺首会の最高指導者である大辺首となる。愛ゆえに冷酷さを増していく女性であり、朝鮮時代の他の女性たちとは異なり、自分のために生きる。代々続く名門両班の出身ではないが、朝鮮を左右するほどの権力を持つテモクの孫娘である。

テモク 役
ホ・ジュノ
辺首会の最高首領。常に穏やかな笑みをたたえ、柔和に見えるが、人の心を見抜き、自身の利益のために利用する人物。代々王室の犬として仕え、王室に忠誠を盡くす父と暴君であった先王によって、最愛の妻を失った。王室の犬ではなく、彼らの主人になることを決意したテモク。そのため、先王を殺害し、彼を王位に就けた。

ウ・ボ 役
パク・チョルミン
元成均館(ソンギュングァン)の司成(サソン)で、カウンとイソンの師。成均館の司成になる前から學者として名を馳せ、成均館大司成(テサソン)の堂上(タンサン)の位にまで上り詰めていた。しかし、世子が仮面をかぶる事件に巻き込まれ、御醫(オイ)であった兄は獄中で無念の死を遂げ、自身も職を解かれてしまう。その後は西小門(ソソムン)の外に隠居し、學問の研究に専念している。今は貧しい暮らしをしているが、朝廷からの官職への誘いは毎回斷っている。