大妃は、自分が過去に幼い世子を毒殺しようとしたことを題材にした劇を、自身の誕生祝いの席で上演され、大きな衝撃を受けてその場で倒れてしまいます。侍医の診察で意識を取り戻した大妃は、劇を演じた役者たちを厳しく尋問しますが、彼らは台本通りに演じたと主張します。大妃は激怒し、今対峙すべきは世子ではなくテモクだと悟ります。

その頃、世子は​​大妃に面会を求め、テモクに命を狙われて川に落とされたと涙ながらに訴え、大妃の助けと支持を懇願します。大妃は、世子が真相を知らないと見て取り、善良な姿を装って世子と協力関係を築き、テモクの息のかかった者が王妃になるのを阻止しようと決意します。

世子が去った後、大妃は世子の力を借りてテモクと決著をつけることを決意します。大妃はハン・カウンに、偽の王が辺首会から持ち帰った植木鉢に問題がないか再度調べるように依頼します。すると、カウンは植木鉢の中の竹筒がなくなっていることに気づき、偽の王の枕元で発見します。カウンは竹筒を袖に隠して持ち帰りますが、その途中で、ケシの丸薬が入った竹筒がすり替えられてしまい、大妃は何も得られませんでした。

世子はケシの丸薬をキム・ファグンに見せ、これが何の毒なのか尋ねますが、ファグンは顔色を変え、知らないと嘘をつきます。一方、目を覚ました偽の王はケシの丸薬を飲もうとしますが、竹筒がないことに愕然とし、禁断症状が出始めます。そこへ世子が王宮に現れ、苦しむ偽の王を見て自責の念に駆られ、一人で辺首会に乗り込み、ケシの丸薬を手に入れようとします。危機一髪のところでファグンが助けに入り、世子に丸薬を渡し、護衛をつけて辺首会から脱出させます。

偽の王はカウンに愛を告白しますが、カウンはそれを断ります。偽の王は、なぜカウンが自分ではなく行商人の頭領を選ぶのか理解できず、苦悩します。カウンは、行商人の頭領とは同じ夢を持っているからだと答えます。偽の王は、自分もかつては夢を持ち、賤民の身分を変えたいと願っていたが、今では深い牢獄に囚われ、抜け出せないと嘆きます。偽の王が意識を失いかけた時、世子が到著し、丸薬を飲ませます。カウンから竹筒を受け取った世子は、父王も同じような竹筒を持っていたことを思い出し、父王も毒に侵され、辺首会に操られていたのではないかと疑います。

ウ・ボ先生は、世子が​​テモクの辺首会に侵入したことを知り、その危険な行動に激怒します。世子は冷静に、ヤンと偽の王がケシの毒に侵されていること、そして朝廷の官僚たちもテモクのケシの丸薬で操られている可能性を指摘し、解毒剤を開発しなければ辺首会の支配から逃れられないと訴えます。

テモクは養女を迎え、その娘を王妃にしようと画策します。一方、大妃も右相の娘であるヨンジュとカウンを王妃候補にしようとします。王妃選びの試験で、ヨンジュは茶をこぼしてしまいますが、カウンは見事な作法で大妃と審査員たちにお茶を差し出します。しかし、そのお茶を飲んだ全員が毒に侵されて倒れてしまい、カウンも疑われないように毒入りのお茶を飲み幹します。

第12話 感想

第12話は、陰謀と策略が渦巻く、緊迫した展開でした。大妃が過去の悪事を暴かれ、世子と手を組むというまさかの展開に驚きました。テモクと大妃、それぞれの思惑が交錯し、今後の展開が全く読めません。

偽の王の苦悩も印象的でした。カウンへの愛と、自分の境遇への絶望。ケシの丸薬に頼らざるを得ない状況は見ていて辛かったです。世子が解毒剤を開発し、皆を救い出すことができるのか、ハラハラします。

カウンが毒を盛られた場面は衝撃でした。王妃選びの試験で、まさか毒殺未遂事件が起こるとは…。カウンの勇気ある行動には感心しましたが、無事を祈るばかりです。

つづく