テモクは性懲りもなく、ケシ畑が破壊された機会を利用し、辺首会を再建しようと企む。仮対勢力を一掃し、世子イ・ソンの命を奪う決意を固めていた。一方、世子イ・ソンはコンからキム・ファグンがテモクに殺害されたことを聞き、彼女の墓前で哀悼する。二人の出会いを思い出し、悲しみに暮れる世子。キム・ファグンの父は、その様子を悲痛な面持ちで見つめていた。

その頃、ハン・カウンは中殿王妃に冊封される。彼女は怒り、仮面の王に何故自分が後宮に入らねばならないのかと問う。仮面の王は仮面を外し、もし本物の世子が同じことをしたら抵抗するのかと冷笑する。ハン・カウンは、以前の善良な平民とは別人のように冷酷になった仮面の王に戸惑う。仮面の王の母もまた、息子の変貌とカウンへの執著を非難するが、二人の会話は平行線をたどる。

カウンが王妃にされたことを知った世子は、冊封まであと一日しかないことに焦燥する。夜、カウンは宮女の服を著て温室に忍び込み、壺を探すが、見つからない。そこへ仮面の王が現れ、何を探しているのかと尋ねる。カウンは王位を世子に返すよう説得するが、権力と偏執に囚われた仮面の王は、カウンをそばに置くため、彼女を厳重に見張るよう命じる。

カウンを救い出し、王位を取り戻すため、世子は変装して宮中に潜入。冷宮に幽閉されている大妃に面会する。大妃は世子が嘲笑いに来たのだと誤解するが、世子は、この世にもうケシの丸薬は存在せず、多く大臣の命を救うためには早急に解毒剤を開発する必要があると真剣に訴える。疑いながらも解毒剤を服用した大妃は、ついに世子の誠意を信じる。

朝廷で、仮面の王は三日後に仮面を外すと宣言。幼い頃から病に侵された顔を治癒するためと主張するが、真の目的は王位を完全に掌握することだった。テモクは密偵から大妃と世子が会ったことを知り、世子が三日後の厄払いの儀式で王宮に戻る計画だと推測。仮面の王と手を組み、世子を排除しようと画策する。

仮面の王は大妃に世子を助けないよう説得し、幽閉を解き、地位を回復すると約束する。一方、世子はカウンに三日後に入宮することを密かに知らせ、カウンは脱出計画を練り始める。偶然、壺の絵を見つけたカウンは、壺の形を知る。その頃、仮面の王は腹心と世子暗殺の密談を交わしていた。

カウンは香で警備の宮女を眠らせ、温室へ急ぎ壺を探す。時を同じくして、世子の部下たちは厄払いをする道化師に扮して王宮に潜入、世子自身も事前に皇居に潜伏していた。尚膳は仮面の王の玉帯が切れたと偽り、彼の不安を煽り、世子が仮面をつけて王に成りすまして勤政殿に入る。騙されたと気づいた仮面の王が勤政殿に駆けつけると、そこには同じ仮面をつけた二人の人物が。大臣たちは本物の王を見たことがないため、どちらが本物か見分けられず、場は混乱に陥る。

第18話の感想

第18話は、緊迫感と策略が入り混じり、物語が大きく動いた回でした。特に、仮面の王と世子イ・ソン、それぞれの思惑が交錯する様子は、見ているこちらまでハラハラさせられました。

カウンを巡る三角関係も激化。権力に溺れ、冷酷さを増す仮面の王の変貌ぶりには驚きを隠せません。一方、カウンを救い出そうと奔走する世子の姿には胸を打たれます。

大妃が世子に協力する展開は意外でしたが、解毒剤のエピソードを絡めることで、説得力を持たせていたのは見事。朝廷での仮面を外す宣言や、テモクと仮面の王の共謀など、策略の応酬も目が離せません。

つづく