テモクは手下を使い、世子イ・ソン、賤民イ・ソン、そしてチョンウンを包囲し、殺害しようとします。しかし、チョンウンの見事な武術により、三人は脱出に成功します。ゴンは追跡中に賤民イ・ソンが持つ玉佩を発見し、彼こそが真の世子だと誤解します。
一方、テモクは孫娘のキム・ファグンが世子を捕らえられなかったことを責めます。キム・ファグンは世子に心を寄せていました。しかし、彼女の父は「顔のない」世子との結婚を許しません。賤民の母は夫を失い悲嘆に暮れ、ハン・カウンが寄り添います。
世子イ・ソンは、賤民イ・ソンに父王へ揚水庁の悪事を訴えるよう促しますが、イ・ユン王は世子だけを残して話をします。イ・ユンは、辺首会から世子を守るために仮面を被らせていたという真実を告白します。世子は、父が辺首会の傀儡であったことに衝撃を受けます。イ・ユンは世子の安全のため、同名の子供を身代わりに立てる計画を立てます。
漢城府左尹は辺首会の怒りを買い、世子の命で悪事を調査したため、イ・ユンは彼を罰し、息子を監禁します。ハン・カウンは父が連行されるのを止められません。イ・ユンは獄中の漢城府左尹に、そうしなければ自分も世子も命が危ないと苦しい胸の内を明かします。漢城府左尹は国と世子のため、自らの犠牲を決意します。イ・ユンは彼の娘、ハン・カウンの面倒を見ることを約束します。
漢城府左尹の支持を得て、イ・ユンは世子イ・ソンを解放します。イ・ソンは漢城府左尹に逃げるよう説得しますが、彼は死を覚悟し、逃げようとしません。イ・ソンはハン・カウンに身を隠すよう伝え、必ず父を救うと約束します。漢城府左尹は、目の前の若者が世子であると悟り、時が来るまで辺首会に逆らわないよう忠告します。
キム・ファグンの誕生日に、彼女はテモクに殺し屋のゴンをくれるよう頼みます。ハン・カウンは安全な隠れ家を見つけ、イ・ソンは父に漢城府左尹を許すよう説得を続けます。その時、チョンスが辺首会の伝言を伝えに来ます。世子が漢城府左尹を処刑しなければ、世子の周りの人々を皆殺しにするというのです。チョンスは毒に倒れ、イ・ソンは仮面を外して最期を看取ります。チョンスは世子の素顔を褒め、息を引き取ります。キム・ファグンは屋根裏から一部始終を見ており、ゴンにイ・ソンを傷つけないよう命じます。
結局、イ・ユンは漢城府左尹を死刑にすることを決断します。真実を隠すため、仮面をつけたイ・ソンの替え玉が斬首刑を執行します。ハン・カウンはこの光景を目撃し、深く苦しみます。この出来事は、裏切り、犠牲、忠誠、そして権力闘争の残酷さを描き出しています。
『仮面の王 イ・ソン』第3話 感想
第3話は、陰謀と裏切り、そして忠誠心が複雑に絡み合い、息を呑む展開でした。世子イ・ソンが父王の真実を知り、衝撃を受ける姿は見ていて辛かったです。また、漢城府左尹の自己犠牲は、国と世子への忠誠心の表れであり、胸を打ちました。
辺首会の恐ろしさがますます明らかになり、世子を取り巻く状況は厳しさを増しています。キム・ファグンの世子への想い、そして賤民イ・ソンの存在が、今後の物語にどう影響するのか、目が離せません。
真実が明らかになるにつれて、登場人物たちの感情が揺れ動き、それぞれの決断が運命を大きく左右していく様子は、非常に見応えがありました。特に、チョンスの死は、世子にとって大きな転機となり、今後の彼の行動に大きな影響を与えるでしょう。
つづく