1995年6月6日、ウンギョルが過去へタイムスリップする前のこと。カン・ヒョニュルは公演中に落下した照明器具に当たる事故に遭い、ハ・イチャンは軽傷で済んだ。その夜、ハ・イチャンは新曲のことで頭がいっぱいで、オ・マジュに楽器店へ付き添ってくれるよう頼むが、忙しいと断られてしまう。仕方なく一人で楽器店へ向かうが、店主も私用で手が離せず、ハ・イチャンはがっかりして店を出る。
帰り道、ハ・イチャンはヨーヨーで遊ぶ少年と出会う。少年が道路に落ちたヨーヨーを拾おうとした瞬間、ハ・イチャンは彼を突き飛ばし、代わりに自分が車に轢かれて聴力を失ってしまう。この出来事は、2022年の秋、ウノがウニュに語ったことだった。ウノはテコンドーの練習中に怪我をし、病院で耳の治療を受けていたウニュと出会い、父の過去を共有したのだ。
時は再び1995年。ウニュはウンギョルに、翌日起こる事故について伝える。ウンギョルは兄がどうして知っているのかと尋ねると、ウニュは、ウノが病院で父の友人に出会い、ハ・イチャンが旧友に会いたがらないのは、辛い記憶を思い出させてしまうからだと説明する。ウノがその友人と密かに会い、当時の真実を知ったのだ。ウンギョルはその友人がオ・マジュだと推測し、事故が楽器店の近くで起きたと考える。二人は悲劇を回避するために行動することを決意する。
一方、チョンアの服を洗濯した祖母は、手話が分からずコミュニケーションに苦労する。ハ・イチャンは、木工職人に回転式の黒板を作ってもらい、会話を円滑にする。その頃、偽警官を装った二人がウンギョルを連行する。彼らは理事長の手先で、ウンギョルに保証書を書かせて国外へ追放しようとする。しかし、会長が一足先に帰国し、屋根裏部屋の秘密を知り、チョンアが受けた仕打ちに激怒。理事長を解雇し、彼女の違法行為を暴く。
ウンギョルは会長に連絡して状況を説明し、支持を得る。彼はハ・イチャンに電話し、問題が解決したこと、チョンアを安全に送り届けても大丈夫だと伝える。ハ・イチャンはチョンアにとって大切な存在となっており、彼女は父に責められることを恐れ、ハ・イチャンを連れて帰宅する。ハ・イチャンは会長と二人きりで話し、手話の本をプレゼントし、父は娘を守るべきだと訴える。
過去の嘘を思い出したウンギョルは、ハ・イチャンに早く家に帰るよう促し、父に正直に話すよう求める。ハ・イチャンは徹夜で作曲に励む。それは、かつて老人が完成させろと言っていた曲だった。ウンギョルも作曲に加わり、二人は新曲を大学歌謡祭まで秘密にすること、そして翌日はハ・イチャンが家にいることを約束する。翌日、ウニュは事故現場で別の事故を目撃し、被害者が違うことに気づき、すぐにウンギョルに知らせる。ウニュは楽器店の外で母親を見かけ、楽器店の店主が実の父親だと知る。
オ・マジュは偶然、ハ・イチャンのカセットテープを聴き、その美しいメロディーに感動し、楽器店の店主に聴かせようとする。ハ・イチャンは止めようとするが、結局一緒に店へ向かう。ウニュはウンギョルに楽器店の店主との関係を打ち明け、ウンギョルは店主が自分に音楽を教えてくれた老人だと推測し、確認を急ぐ。しかし、突如現れた赤い車が、ハ・イチャンを危険に晒す。間一髪、ハ・イチャンはウンギョルを突き飛ばすが、自身は車に轢かれ、ウンギョルは重傷のハ・イチャンを抱きしめ、悲痛な叫びをあげる。
第15話の感想
「輝くウォーターメロン」第15話は、怒涛の展開で目が離せませんでした。過去を変えようとするウンギョルとウニュの ಪ್ರಯತ್ನは、見ているこちらまでハラハラドキドキさせられます。特に、ハ・イチャンが事故に遭うシーンは衝撃的で、涙なしには見られませんでした。
今回のエピソードでは、それぞれのキャラクターの想いが交錯し、物語はさらに深みを増しています。チョンアとハ・イチャン、そして会長との関係も感動的でした。手話の本を贈るシーンは、言葉だけでなく心で通じ合うことの大切さを教えてくれます。
また、過去の出来事が明らかになるにつれて、キャラクターたちの絆がより強くなっていく様子も印象的です。オ・マジュがハ・イチャンのテープを聴くシーンは、音楽が人と人を繋ぐ力を持っていることを改めて感じさせてくれました。
つづく