第7話の冒頭、セギョンは外出時に公衆電話のベルを聞き、好奇心から受話器を取ります。電話は楽器店の店主からで、セギョンは衝撃的な事実を知らされます。店主は、セギョンが実は別人の人生を送っており、彼女は本物のセギョンではなく、セギョンの娘のオン・ウニュであると告げます。

セギョンは自分の人生が不幸だったため、娘のウニュに希望を託し、幼い頃から厳しく訓練して、ウニュを通して夢を叶えようとしていました。時が経つにつれ、両親の間の対立は激化し、離婚に至ります。母親はウニュを祖父の家に連れて帰り、音楽に専念するように言います。しかし、母親の飲酒癖で家庭環境は悪化。ある日、母親はウニュに、初恋の相手がバンドメンバーだったことを打ち明けます。この言葉にウニュは怒り、「お母さんは初恋の人と一緒になるべきだったのに、なぜ私を産んだのか」と問い詰めます。この発言に母親は激怒し、ウニュを殴ってしまいます。ウニュは怒ってチェロを背負い、家出します。

ウニュはアメリカにいる父親を訪ねますが、父親には新しいパートナーがいました。失望した彼女は父親からの電話を無視し、携帯電話をゴミ箱に捨てます。街の不良に絡まれそうになりますが、護身用のスタンガンで撃退し、逃げ出します。道端で泣いていると、夜空に二つの月が浮かび、向かい側にLa Vida Musicという楽器店が現れるという不思議な光景を目にします。

楽器店に入ると、店主はウニュを温かく迎え、彼女のチェロを買い取ると言い、さらに1ドル札をたくさん渡します。ウニュは戸惑いながらも受け取ります。店主はウニュに名刺を渡し、もしチェロを買い戻したくなったら、ここに来るようにと言います。店を出ると、ウニュは1995年の韓国の空港にいることに気づきます。そこで、彼女をセギョンと間違える同級生に出会います。これが母親がアメリカに留学していた時期だと知り、ウニュは運命を変えるチャンスだと考えます。

ウニュはセギョンとして母親の家に住み、母親と初恋の相手を結びつける計画を立てます。そうすれば、自分は生まれず、悲惨な人生を経験せずに済むからです。しかし、楽器店の店主との電話で、店主は「見つけた人が本当に母親の初恋の相手だとどうやって確認するのか」と問いかけ、ウニュは躊躇します。

一方、チョンアは病院から逃げ出し、ハ・イチャンに誤解を説明するメモを残します。ハ・イチャンは彼女を追いかけて見つけ、二人は仲直りします。ハ・イチャンはウンギョルが彼とユン・チョンアが付き合うことを勧めていたと言いますが、チョンアはウンギョルを知らないと言います。

母親の初恋の相手を確認するため、ウニュはバンドメンバーに辛いものを食べさせ、ハ・イチャンだけが辛いものを食べられることを発見します。ウンギョルは家出中でテストに参加できず、ウニュは困惑します。その後、ウンギョルがハ・イチャンに新しいギターを買うために民宿で働いていることを知り、ハ・イチャンは感動し、行方不明のウンギョルを探し始めます。彼は街の不良に襲われながらも、チラシを配ってウンギョルを探し続けます。

その頃、ウンギョルは病院で目を覚ますと2023年に戻っていますが、驚いたことに、彼の母親はチョンアではなくセギョンになっていました。このことは、未来にさらに予想外の変化が起こることを示唆しています。このエピソードでは、各キャラクターの運命が絡み合い、変化していく様子が描かれ、視聴者は今後の展開に期待を抱きます。

『輝くウォーターメロン』第7話 感想

第7話は、物語が大きく動いた回でした。セギョンだと思っていた人物が実はセギョンの娘、オン・ウニュであり、彼女もまたタイムスリップしてきたという事実にまず驚かされました。母親の期待を背負わされ、自分の人生を生きられなかったウニュが、過去を変えようとする姿は切ないですが、共感できる部分もありました。

また、ウニュが母親の初恋の相手を探す過程で、ハ・イチャンやウンギョルとの関係性が変化していく様子も興味深かったです。特に、辛いものが食べられるハ・イチャンが初恋の相手候補として浮上するシーンは、サスペンス的な要素もあって面白かったです。

一方、2023年に戻ったウンギョルの母親がセギョンに変わっているという衝撃的な展開もあり、今後の物語がどうなっていくのか全く予想がつきません。それぞれのキャラクターの運命が複雑に絡み合い、目が離せない展開になってきました。過去を変えることの是非、そして、本当の幸せとは何かを考えさせられる、深みのあるエピソードでした。

つづく