ストーリー
南北朝鮮統一を背景にした、スリルとロマンスが交錯する物語
2008年の南北首脳会談後、朝鮮半島には「ピョンファ市」が設立されました。韓国の人気アイドル、ロイドは、非武装地帯でのコンサート中に、ある誤解から北朝鮮の特殊部隊の女性兵士、ペク・ヨンオクと出会います。
ファンが撮影した二人の写真は、またたく間にスキャンダルとして広まります。イメージ回復のため、ロイドは軍に入隊することを決意しますが、なんと配属先の部隊長は、あのヨンオクだったのです。銃を素手で分解し、戦術にも長けた「冷徹な女戦士」ヨンオクは、ロイドが抱いていた「野蛮な女性ファン」というイメージとは正反対の人物でした。
物語は、スタジアムでのテロ事件から始まります。ヨンオク率いる部隊が突入した際、ロイドはファンと密会中でした。混乱の中で二人は公衆の面前で「口論」し、そのスキャンダルはテロ事件をも覆い隠してしまいます。入隊後、甘やかされて育ったアイドルから一転、ロイドは厳しい軍隊生活を送ることを余儀なくされます。一方、ヨンオクは「管理不行き届き」で降格させられます。最初は反発しあっていた二人ですが、合同軍事演習や国境警備を通じて、互いの誠実さに気づき始めます。例えば、武装集団に囲まれた際、川に飛び込んで脱出する場面では、いがみ合っていた二人が見事な連携を見せ、秘かに感情を育んでいきます。
このドラマは、「甘く切ない恋愛」と「職業上のギャップ」を巧みに融合させています。ロイドのアイドルとしてのプライドと、ヨンオクの軍人としての鉄則。敬礼の仕方や立ち姿の矯正といった細かなエピソードが笑いを誘い、北朝鮮出身のヨンオクが韓国のカップラーメンに興味を示すなど、南北の文化の違いが温かい雰囲気を醸し出します。
物語の主軸には、テロ事件の真相、ロイドを陥れる陰謀、そして二人の家族と南北関係に隠された秘密が絡み合い、単純なラブストーリーにとどまらない、国家的なテーマも織り込まれています。
ネタバレ
キャスト、登場人物

ロイド
キム・ミンソク

ペク・ヨンオク
ナム・ギュリ

ソン・ジェフン
ソン・ジェリム

チョン・グムスク
キム・ジョンヨン