裕福な男がスネに目をつけ、連れ去ろうとする。残った男たちは談笑し、暗行御史が既にこの地に来ているという噂話が出るが、誰も気に留めず、恐れる様子もない。
ソン・イギョムはこの様子に我慢ならず、仮面を外し、正体を明かす。男たちはソン・イギョムだと気づき、蜘蛛の子を散らすように逃げ出す。
ソン・イギョムは男たちを懲らしめ、屋外へ出てホン・ダインと合流する。ホン・ダインは多くの役人を連れてきており、ソン・イギョムはキム・デグァンの仲間を捕らえる。一方、スネは男に部屋へ連れ込まれ、まさに襲われようとしたその時、外から暗行御史が来たと知らせが入る。
翌日、ソン・イギョムは金家を訪れ、キム・デグァンが仲間と共に幾つもの殺人を犯し、クィソンを殺害した真犯人であるとキム父に告げる。
守令はソン・イギョムと共にキム・デグァンを追跡し、チュンサムは仮面を被りホン・ダインを脅かす。ホン・ダインは機転を利かせ、チュンサムに仮面を被ったままキム・デグァンに扮装させる。
ホン・ダインはキム・デグァンの仲間二人を庭に連れてくる。チュンサム扮するキム・デグァンがそこに立っている。二人はチュンサムが偽物だと気づかず、キム・デグァンに約束を守るよう迫る。自分たちは既に罪を被っていると訴える。その時、チュンサムは仮面を外し、正体を現す。ホン・ダインが軒下から姿を現し、二人を睨みつける。
真犯人は守令だった。ソン・イギョムは守令に気絶させられ、スネが捕らえられている牢屋に閉じ込められる。ホン・ダインがソン・イギョムを助けに来るが、守令はソン・イギョムを人質に取る。ホン・ダインは守令に矢を放つが、矢は外れ、木の板に刺さる。ソン・イギョムはその隙に守令を攻撃し、逃れる。守令は捕らえられ、ソン・イギョムは彼を朝廷に引き渡すことを決める。
役人がホン・ダインの部屋から謀反の証拠を見つけ、皇帝に報告する。ホン・ダインは都承旨の養女であるため、彼女も巻き込まれる。皇帝はソン・イギョムが宮廷に戻ってからホン・ダインを調査するよう指示する。
役人の一行が盗賊に襲われる。ソン・イギョムが駆けつけ、盗賊に矢を放ち、撃退する。輸送隊の役人はソン・イギョムに感謝し、ソン・イギョムの護衛のもと寺へと戻る。
観察史が密かに食糧を横領し、民は困窮している。ソン・イギョムは観察史の屋敷から食糧を受け取り、子供が裕福な家から家畜を盗むのを目撃する。子供の後をつけると、貧しい人々が住む場所へたどり着く。ソン・イギョムは心を痛め、貧しい人々に食糧を分け与える。
輸送隊の長はソン・イギョムの弓術を高く評価し、彼をスカウトしようとする。ホン・ダインは書婢に扮して観察史の屋敷に潜入する。観察史は屏風の後ろでホン・ダインと面会する。
第10話の感想
第10話は、陰謀とアクション、そして社会問題への鋭い洞察が巧みに織り交ぜられた、非常にスリリングな展開でした。守令の正体が明らかになり、彼が真犯人であったという衝撃は大きく、物語に新たな深みを与えています。これまで正義の味方として活躍してきたソン・イギョムが窮地に陥るシーンは、見ているこちらもハラハラさせられました。ホン・ダインの機転と勇気、そしてソン・イギョムの冷静な判断と戦闘能力が、危機を脱する鍵となりました。
特に印象的だったのは、チュンサムがキム・デグァンに扮装する場面です。コミカルな要素もありながらも、緊迫した状況の中で行われる大胆な作戦は、見ていて非常に爽快でした。また、ホン・ダインが濡れ衣を着せられる展開は、物語に更なる波乱を予感させます。都承旨の養女という彼女の立場が、今後どのように影響していくのか、非常に気になるところです。
一方で、物語は社会問題にも焦点を当てています。観察史による食糧の横領は、民衆の困窮を招き、ソン・イギョムの正義感と慈悲深い心を際立たせるエピソードとなっています。子供が生計のために盗みを働くという描写は、当時の社会の厳しい現実を突きつけ、視聴者の心に深く訴えかけるものがありました。
つづく