大勢の役人が近づいてくるのを見たソン・イギョムは、パク・チョルギュに少し痛いが我慢するようにと伝え、殴りかかった。チョルギュは倒れ、イギョムは素早く彼を制圧したように見せかけた。役人の頭領が状況を尋ねると、イギョムは適当な方向を指し、残りの者たちがそちらへ逃げたと嘘をつき、追跡させた。頭領は部下の一部をそちらに向かわせ、自身は二人の兵士と共にチョルギュをイギョムから引き渡すように言った。イギョムはチョルギュに今がその時だと告げ、二人は素早く頭領と兵士たちを倒した。その後、すぐに遺体を処理し、チョルギュの兄の所へ向かった。兄はすでに重傷を負い、瀕死の状態だった。彼は最後の力を振り絞り、チョルギュに自分の主人になるように、そして自分自身の人生を生きろと言い残し、息を引き取った。
皆が悲しみに暮れる中、チョルギュは一人で外に出た。イギョムは彼の悲しみを理解し、近づいて行った。チョルギュはピョン・ハクスを殺すべきだったと悔やみ、イギョムはハクスが漢陽からの援軍を要請した張本人であり、もし殺していれば彼は罪人ではなく義人として扱われ、全州は混乱に陥っていただろうと説明した。チョルギュは涙を浮かべながら、義人とは何か、罪のない民を閉じ込め、彼らの命と引き換えに三賊の投降を迫る、こんな世の中はおかしいと皮肉った。
イギョムはチョルギュに、本当に世の中を正したいのなら、ハクスの罪を徹底的に暴くべきで、裁きはその後だと諭した。チョルギュは興奮し、裁きには興味がない、真の義人が命を落とし、これからさらに多くの人がハクスの手によって獄中で死ぬだろうと訴えた。イギョムは自分が黙って見ているわけにはいかないと答えた。
チョルギュはハクスを助けたのはイギョムだと指摘し、必ず約束を守ってほしい、もし獄中の人々が死んだら、その命で償わせると言った。イギョムは自分は暗行御史だが、同時に彼の兄でもあると返した。
翌日、ホン・ダインはイギョムの身を案じていたが、傍らのチュンサムは寝てしまっていたため、ダインは彼を叩き起こした。イギョムが戻ると、チュンサムは心配で一睡もできなかったと弁解し、ダインに睨まれた。ダインはイギョムに部屋に戻って事情を話すように言った。
役人たちは最後の山賊も捕まえられず、戻って厳しく叱責された。
夜、イギョムは御史団をある屋敷に連れて行き、そこで一晩泊まることにした。その間、ダインはチェ武監に席を外すように頼み、御史団で話し合う必要があると告げた。チェ武監は仕方なく承諾した。
チェ武監が去った後、イギョムはこの場のことは自分がきちんと解決すると約束したが、ダインは彼を信用できない、何度も問題を起こしているのだから放っておけないと言った。チュンサムはダイン自身も問題を起こすタイプだと指摘し、トラブルメーカーは二人で十分だと冗談を言った。
イギョムはダインに漢陽へ戻るように命じ、そこで現状を報告するように指示した。これは命令だと強調した。
第15話 感想
第15話は、ソン・イギョムとパク・チョルギュの絆、そして正義とは何かを問う、重く心に響くエピソードでした。チョルギュの兄の死はあまりにも悲しく、理不尽な世の中に対するチョルギュの怒りと悲しみは、視聴者にも強く伝わってきました。
イギョムは、暗行御史としての職務とチョルギュへの友情の間で葛藤する姿が印象的でした。理范の兄を救えなかった無念さ、そして、ピョン・ハクスの悪事を暴きたいという正義感と、チョルギュの復讐心の間で揺れ動く心情が繊細に描かれていました。
特に、チョルギュが涙ながらに「義人とは何か」と問いかけるシーンは、このドラマのテーマを象徴する名シーンと言えるでしょう。罪のない人々を犠牲にしてまで「正義」を成そうとするハクスのやり方は、果たして本当に正しいと言えるのでしょうか。この問いかけは、私たち視聴者にも突きつけられています。
イギョムは、暗行御史として、そして兄として、チョルギュとどう向き合っていくのか、今後の展開が非常に気になります。ダインとの関係性も、少しずつ変化が見え始めており、今後の二人の関係にも注目したいです。
つづく