ポッサム～愛と運命を盗んだ男～

ストーリー

バウ(チョン・イル)は、一見すると悪事に手を染める町のチンピラですが、その裏では「ポッサム」という裏稼業で生計を立てています。「ポッサム」とは、朝鮮王朝時代に実在した風習で、再婚が許されなかった寡婦を、依頼を受けて布で包み(＝ポッサム)、密かに連れ出して想い人のもとへ届けることを指します。バウは、寡婦たちを新たな人生へと導く、いわば「愛の運び屋」のような存在でした。

ある日のこと、バウは相棒と共にいつものように「ポッサム」の依頼を実行しますが、手違いから全くの別人、それもなんと王(光海君)の娘であるファイン翁主 スギョン(クォン・ユリ)を連れ去ってしまいます。

スギョンは、誰もが羨む王女という高貴な身分にありながら、政略結婚の相手であった夫に先立たれ、若くして寡婦となった不遇の女性です。王族としての威厳を保ちながらも、自身の運命を自由に決めることはできず、心の内には情熱を秘めたまま、窮屈な日々を送っていました。

そんな彼女が、荒くれ者のバウによって連れ去られたことから、その人生は一変します。これまでの王宮での生活とは全く異なる、波乱に満ちた日々が幕を開け、図らずも自分自身を見つめ直し、本当に望む生き方を探求していく機会を得ることになるのです。

身分違いの二人の出会いは、やがて大きな運命の渦となり、愛と陰謀が交錯する物語が展開していきます。

バウ
チョン・イル

ファイン翁主/スギョン
ユリ

イ・デヨプ
シン・ヒョンス

イ・イチョム
イ・ジェヨン